「えっと……あの」
恥ずかしい。
ぶわっと顔が熱くなり、俯く私の頭を望美ちゃんに撫でられる。
「志羽はそのままでいいんだよ」
「よ、よくない……!」
「どうして純粋じゃなくなりたいの?」
「……子供っぽくて嫌だから」
いつまでも子供のままじゃ、春哉くんのとなりに立つにふさわしい人になれない。
春哉くんはあと1年足らずで大学生になり、また大きな差が開いてしまう。
「宮下が大人っぽくなるなんてたぶん無理だろ」
「なっ……ひどい」
火神くんは本当に厳しいことを言う。
無理だと思っていたとしても、せめて応援くらいは……けれど、男の人である火神くんに子供っぽいと思われているということは、ぜったいに春哉くんにもそう思われていることだろう。



