年上幼なじみのあぶない溺愛




 対して私は可愛くないし、賢くもない。春哉くんと同じ高校を志願したときも偏差値を下げた高校にしなさいって親や先生に言われたほどで、たぶんこの高校もギリギリ合格のはずだ。

 受かったのはいいとして、今度は授業においていかれないかと心配されている。


 こんな私だから、周りは春哉くんの幼なじみであることを許せないのだ。

 だから私は高校生の間に、春哉くんの幼なじみとしてふさわしい人物になるのだ。


 そうすれば、春哉くんの幼なじみとして堂々といられるはずだ。


 それにいつしか春哉くんも私を女の子として見てくれて……なんて、淡い期待を抱いてしまうけれど、きっと叶うはずがない恋だ。

 私はずっと春哉くんが好きだった。けれど春哉くんとは2歳差で、その差がとても大きかった。