年上幼なじみのあぶない溺愛




 それからしばらくして家の最寄駅に着き、私たちはスーパーに寄ってから家に帰った。


「あ、今日はどっちの家にする?」


 私と春哉くんは親同士が仲良しのため、小さい頃からどちらの家にもよく行き来していた。

 今もまだ私と春哉くんが仲が良い……と親たちは思っているらしいけれど、春哉くんが優しいから私の相手をしてくれているだけである。


 それに子供たちの関係があまり良くなくなってしまうと、どちらの親にも迷惑をかけてしまうおそれだってあった。

 たぶん、春哉くんはそれもわかっているのだと思う。


「んー、そうだね。今日は朝から志羽の家にお邪魔しちゃったし、俺の家にしようか」

「わかった!じゃあ着替えてからすぐ行くね!」


 一度着替えるため、私は春哉くんと別れて自分の家に向かう。