年上幼なじみのあぶない溺愛




 それなら火神くんも妨げになっていると思うけれど、わからないところを聞きやすいというか、もう完全に火神くんに助けを求めるのが癖になっていた。


「うそだよね、ペンが止まってたよ」

「う、そじゃないです……!それに、春哉くんは自分の勉強に集中してくれて大丈夫だから……!わからないところは火神くんに」

「わからないところは俺に聞いてって言ったよね?それなのに、言ったそばからどうしてほかの男に聞いているの?」

「えっ……と、それは」


 声のトーンが落ちており、私を責めるような口調。
 どうしよう……春哉くんの機嫌を損ねてしまった。

 迷惑をかけたくないから、と慌てて誤解を解こうと思ったけれど。


「いいじゃないですか。宮下が理解できてるなら、誰が教えても」

「……っ、火神くん……!」


 私を庇うように火神くんが話に入ってくれた。
 そうだ、いまは春哉くんとふたりきりじゃないんだ。

 望美ちゃんや沙良先輩たちもいて……って、あれ。


 周りを見渡すと、望美ちゃんや沙良先輩、霧谷先輩が私たちを見て楽しそうにニヤニヤと頬を緩ませているのは……気のせい、だろうか。