「……ふっ、可愛い」
余裕そうに笑う春哉くんが、我慢しているようには思えない。
むしろ私の反応を見て楽しんでいる気がした。
けれど春哉くんは私のことをどう思っているのだろう。
ふと、先ほどの望美ちゃんの言葉が脳裏によぎる。
春哉くんも私のことを好き……だとか、両想いだとか。
もし本当だとしたら、私は春哉くんの彼女になれる……?
独り占め、できるのではないかって。
もしそれで違っていたら悲しいけれど。
「……志羽?」
「え、あっ……あの、春哉くん」
どうしよう、つい春哉くんの名前を呼んでしまった。
まだ言いたいことがまとまっていないというのに。
「どうしたの?」
けれど春哉くんはいつも通り、穏やかな表情で私を見つめていたから、思っていたことをそのまま言葉にして春哉くんに伝えた。
「春哉くんは、私のことをどう思ってますか……?」
恐る恐る尋ねると、春哉くんにとっては予想外の質問だったようで、おどろいた顔をした。
けれどすぐいつもの優しげな表情に変わり、私の質問に答えてくれる。
「可愛くて愛しくて、大切な幼なじみだと思っているよ」
「大切な……幼なじみ」
昨日、女として見ていると言われたはずなのに……また幼なじみに戻っていたことに対して、少なからずショックを受けてしまう。



