「で、でもふたりが来てくれた途端に体が楽になったんだ……!」
「それは精神面が大きく影響しているだけだよ。今日は女の友達も来ていたから良かったけど、もし男だけならどうなってたかわかってる?」
あれ、春哉くんが少し機嫌を損ねているような気が……気のせいだろうか。
どこか責めるような口調に、戸惑いを隠せない。
また私は春哉くんを怒らせてしまったのだろうかと不安になる。
「ほら、そんな不安気な顔をしないで」
「だって……」
けれど春哉くんは私を安心させるように笑い、ふたたび頭を撫でてくれる。
私の勘違い……だったのだろうか。
「もう少し男に対して警戒心を持とうねって話だよ」
「男に対して……それって、春哉くんにも?」
「それは悩みどころだね。まあでも、警戒心を持ってくれないとすぐに手を出す自信があるよ」
「……っ」
どこかいじわるそうに笑う春哉くん。
私はその言葉だけでドキドキさせられた。
手を出すって、昨日みたいな……?
そう何度もあんな風にたくさんキスをされたら、私の心も体も持たない気がする。
いや、ぜったいに持たないはずだ。
「いまも我慢しているんだよ?さすがに弱っている志羽に手を出すのは悪いからね」
私の頭を撫でていた春哉くんの手が頬へ移動する。
どこかいやらしいと思うその手つきに、次第に顔が熱くなっていく。



