年上幼なじみのあぶない溺愛




「ご、ごめんなさい……」
「一体どんな無茶をしたんだか」

「そこまで無茶をした気は……」
「昨日のあの雨にでも打たれたのか?」


 す、鋭い……どうしてわかるのだろう。

 図星のため、嘘でも違うと言えずに目を泳がせていると、先ほどよりも盛大なため息を吐かれてしまった。


「早く治して学校に来いよ。心配してる奴らも多いんだから」

「……っ、うん……!」


 けれど火神くんの口から出た言葉はぜんぶ優しいもので。

 呆れられていたけれど、嬉しくなってつい笑顔で返事をしてしまった。


「志羽〜、準備できたよ。キッチンに置かれてあった薬って志羽が飲まなきゃいけないやつで合ってる?一応持って来たんだけど」

「あ、たぶんそうだと思う……!ごめんね、ありがとう」

「苦しんでる友のために、このくらいして当然当然!」


 望美ちゃんは明るい笑顔を浮かべ、私のすぐそばにやってきた。

 熱で弱っているせいか、望美ちゃんの優しさが心に染みて泣きそうになった


「え、どうしたの!?どこか苦しい!?」
「ただ弱ってるだけじゃねぇの」

「弱って……そっか、朝からひとりでいたもんね。心細くなって当然か。よしよし、もうひとりじゃないから大丈夫だよ」


 望美ちゃんは私をギュッと抱きしめ、頭を撫でてくれた。

 まるで望美ちゃんがお母さんで、私が子供だなと思ったけれど、今日は素直に甘えることにした。