年上幼なじみのあぶない溺愛




「……春哉、く……」

「良かった、追いついて。志羽、スマホ見てくれてないよね」

「え、あ……」


 春哉くんがあまりにもいつも通り接してくるため、困惑していた。

 それに火神くんもきっとおどろいているはずだ。
 どうしよう、すごくあぶない状況な気がするのに、頭がうまく働いてくれない。


「心配したんだよ。志羽の身になにかあったらどうしようって」

「そ、それは……あの、火神くんが家まで送るって言ってくれて、大丈夫だったよ!」


 まるで火神くんの存在がないように話を進める春 哉くん。

 慌てて口を開いて安全だったというアピールをする。


「だから余計に心配だったんだよ」
「……え」

「帰ろう、志羽。……君はもう、帰ってくれていいから。志羽のことは俺に任せて」


 春哉くんの言葉に、思わず肩がビクッと跳ねた。

 いつもの優しい声ではなく、氷のように冷たく低い声の純也くんに対して、恐怖心を抱いてしまったからだ。