年上幼なじみのあぶない溺愛




「そろそろ俺が宮下に気があるってこと、わかれよ」


 溜めるわけでもなく、本当にいつもの調子でさらっと火神くんはそう言った。

 気がある……火神くんが、私に気がある……?


 一瞬、気があるという意味がわからなくなり、本気で意味を調べたくなった。

 だって、私が思い浮かべた意味で合っているとしたら、火神くんは私のことを……。


「……志羽!」


 頭が話に追いついてきたとき、背後から私の名前を呼ぶ声が聞こえてきた。

 すぐに足を止めたけれど、聞き慣れている大好きな人の声を前に、この状況は危険だと瞬時に理解できた。


 だって、私のとなりには同じクラスの火神くんがいるというのに……。