年上幼なじみのあぶない溺愛




「今だって、なんとも思ってねぇやつのことを、俺が家まで送ると思うか?」

「え……」


 火神くんに視線を向けると、彼は真剣な目つきで私を見ていた。

 冗談で話している様子はなく、私も真剣に聞かなければと思ったけれど。


 なんとも思ってない人のことを、火神くんが家まで……と、先ほどの火神くんの言葉を頭の中で繰り返す。

 すでに眠気がやってきているため、頭の回転がいつもよりさらに遅い気がした。


 そのせいで中々理解できず、何度も頭の中で火神くんの言葉がまわる。


「ほら、やっぱ伝わんねぇ」
「ち、ちが……いま考えてて」

「考える時点でおかしいだろ」


 火神くんに呆れられてしまい、ため息を吐かれた。
 おかしいって言われた……さっきまでの優しい火神くんはどこにいったのだ。