「そんな周りばっか見てねぇけど」
「え、うそだ。よく私が助けられてるから……」
「それはたぶん、無意識で宮下に視線が向いてるだけ」
「む、無意識……?」
無意識ということは、気づけば私に視線を向けている……?
つまり、それって……。
「私、そんなに頼りないかな……」
私が頼りないから、不安になって自然と私に視線を向けてしまうのかもしれない。
そう考えるとさすがの私も落ち込んでしまう。
「なんでそうなんだよ」
「だって火神くんが……」
「宮下なりに頑張って仕事してただろ。頼りないとか思ったことねぇよ」
火神くんが私のフォローをしてくれて、さらに申し訳なくなる。
ここは笑うのが正解だと思い、笑顔を浮かべて『ありがとう』とお礼を言った。



