年上幼なじみのあぶない溺愛




「それなら帰り、ここで志羽を待っていていい?」
「えっ……?」

「今日、3年も午前中で終わるから。一緒にご飯でも食べよう?」

「うん……!食べたい!」


 それならいいと思った私は食い気味で返してしまうけれど、春哉くんは嬉しそうに笑ってくれた。


「じゃあ決まりで」
「わかった……!」


 午後から春哉くんと一緒にいられるんだと思うと嬉しくて、私は上機嫌のまま到着した電車に春哉くんとは違う車両から乗り込む。

 春哉くんと離れてしまったけれど、不思議と寂しくはなかった。


 ご飯って、どちらかの家で一緒に作って食べるのかな。だとしたらまるで同棲中のカップルや夫婦みたいだ。