「これは本気」 「もう信じません」 プイッと顔を背けると、なぜかまた火神くんに笑われてしまう。 怒っているのに。私は怒っているというのに。 「怒んなって。別に無理して背伸びする必要ないだろ」 「だからいつまでも子供っぽく思われるんだよ……」 「俺は恋愛の対象になるけどな」 「ほら、やっぱり……え?」 勢いのまま言い返そうとしたけれど、言葉の意味を理解したとき、思わず力抜けた声が漏れてしまう。 倉庫に着く手前で足を止めた私に続き、火神くんも足を止めた。