年上幼なじみのあぶない溺愛




「今日、晴れて良かったね!」
「……そうだな」


 空を見上げると、雲の量は比較的少なく、青空が広がっていた。


 私は高校生になって初めての体育祭で、春哉くんは最後の体育祭。

 そんな大切な日に、晴れてくれて良かった。


 それに唯一、春哉くんと一緒に行える年の体育祭なのだ。

 天気にも恵まれ、いい思い出になりそうだ。



「楽しみだね、体育祭。どんな感じなんだろう」
「……ああ」

「火神くん?」


 先ほどからなにを話しかけても空返事の火神くんに違和感を覚え、思わず名前を呼ぶ。

 今もぼーっとしているのか、考えごとをしているのかわからなかったけれど、火神くんと目が合うことはなかった。