「……手、離してくれる?」 「もちろん」 逆に嫌だと言ったらこの手を離してくれなさそうな気がして、今回は私が折れることにした。 「わかった、春哉くんと一緒に行く」 渋々了承すると、春哉くんは嬉しそうに笑った。 それほど私と一緒に行きたいと思ってくれていたのだろうか。 それとも、単にひとりで登校するのが寂しいだけ……? 人気者で多くの人に囲まれている分、ひとりは苦手なのだろうか。 うーん、未だに春哉くんの考えを理解できず、頭を悩ませる。