「志羽が俺に警戒するようになるなんて……悲しいな」
「だ、だってそれは春哉くんが……」
「ほら、あぶないからもっと俺に近づいて」
「わっ……!?」
春哉くんに言い返そうとしたけれど、私の腰に手をまわし、グッと近づけてきた。
そのため、いつもより距離が近づき、密着状態になる。
「春哉くん、離してっ……」
「嫌だよ。志羽を補給するんだ」
「補給ってなに……!誰かに見られたら……」
幸い、朝早いため人通りはほとんどない。
かといってゼロでもなく、ジョギングや犬の散歩をしている人たちを見かけるたび、私たちに視線を向けられていた。
「……うう」
駅に着く頃には恥ずかしさでいっぱいになり、誰にも顔を合わせないよう、俯き加減になっていた。



