それでも、ゆっくり準備はできないけれど。 とりあえず落ち着こうと思い、何度か深呼吸をした。 それに昨日のうちに、持ち物や着替えなどの準備は済ませてある。 「良かった……」 「志羽、さすがに大事なことを忘れたらダメだよ」 「うっ……ごめんなさい」 「じゃあ焦らずに準備しようね」 こればかりはなにも言い返せないと思い、素直に謝ると、春哉くんに頭を撫でられた。 その手つきは優しく、いつもの春哉くんだと安心する。