年上幼なじみのあぶない溺愛




「うん、だから俺は無理だよ。今は志羽と一緒にいるから」

「……へ」


 さすがの私もこれには怒ったぞと思ったけれど、春哉くんが電話の相手に私の名前を出したことで、おどろきのほうが勝ってしまう。

 うそ……私と一緒にいることを、そんなにさらっと言ってしまって大丈夫なのかな。


 そもそも私の名前を出しても相手に伝わるということは、電話の相手は春哉くんの親しい人で……。


『えー!春哉、いま志羽ちゃんといるの!?尚更来なさいよ!私も志羽ちゃんに会いたい!』


 ひとり焦っていると、春哉くんが自分のスマホを私の右耳近くに寄せてきた。

 スマホ越しに聴こえたのは、沙良先輩の声だった。