「そうだよ、志羽とふたりがいい。そのほうが俺は嬉しいなぁ」
団長だから拒否権はないけどね、と続けて話す春哉くんは、どこか残念そうである。
本当に私とふたりがいいって、思ってくれているのだろうか。
「体育祭の打ち上げに団長がいなかったら意味ないもんね。女の子なんて、春哉くん目的で行く人もいるくらいだよ」
私のクラスメイトも、『春哉先輩とお近づきになれるチャンスかも……!』と期待を膨らませていた。
学校では、春哉くんと話すことすら難しい状況なのである。
そんな春哉くんを今は独り占めできているのだ、優越感に浸って当然だ。



