なにを期待していたのだろう。春哉くんにとって私は単なる幼なじみに過ぎないのに。 もしかしたら、春哉くんが私を起こしてくれるとき、いつも頭を撫でられているのかもしれない。 いきなり起こさず、相手を刺激しないように優しく起こしてくれる春哉くんなりの気遣いだったり……。 「……っ」 悲しみを掻き消すため、良い方向に考えようとしていると、春哉くんの手が私の頬に移動した。 おどろいてしまった私は、ピクリと肩が跳ねてしまった。