ここはおとなしくソファに座って、春哉くんが来るのを待とう。
そう心に決めたけれど、時計の針が進む中で、春哉くんがリビングになかなか姿を現さない。
今までこんなことはあっただろうか。
もしかして、疲労が重なって体調を崩したんじゃ……?
「行こう……!」
もし本当に体調を崩していたら一大事だ。
これは春哉くんの部屋に行こうと思い、立ち上がる。
なるべく物音を立てないように階段をのぼる。
春哉くんの部屋のドア前で一度立ち止まり、ノックをするか悩んだ。
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