「志羽？」
「私はもう高校生だから、着替えくらいひとりでできるよ！春哉くんがいなくても大丈夫！」
いい加減、春哉くんに甘えっぱなしの生活を卒業したい。
中学の時にも同じようなことを思った気がするけれど、今度こそはと心に決めていた。
「……そっか。志羽が離れていくようで寂しいね」
うっ……胸が痛む。
寂しそうな顔をされてしまい、かなり心が痛んでしまうけれど、ここで妥協は許されない。
私はもう高校生。いつまでも春哉くんに依存していては、幼なじみの関係から脱出できないし、彼に見合う人にもなれない。
なんとか春哉くんにはリビングへと行ってもらい、ひとり部屋の中でため息を吐いた。
