「恥ずかしくないよ。志羽のこと、みんなに言いふらしたいくらいなのに。でもそうだね……自分の価値に気づかずに不安になってる志羽も純粋で可愛いよ」

「……へ」

「今のままでも俺は志羽が好きだよって話。無理して背伸びする必要なんてないよ。必死な姿は可愛いけど」

「そ、それだと私、一生春哉くんに追いつけないよ……!」


 そんな風に甘やかされて、私もついつい甘えてしまって。

 これだと一生変わらないままである。