……って、そうじゃなくて。 どうやら春哉くんに私の意思が伝わらなかったようで、ここは言葉にすることにした。 「春哉くん、着替えるからリビングに行っててほしいな」 「俺が手伝ってあげるよ、志羽の着替え」 「……へ?」 いつもと変わらない穏やかな笑みを浮かべていたけれど、なんだかすごいことを言われた気がする。 もう一度、春哉くんの放った言葉を思い返した。 手伝ってあげる……私の、着替えを!? ようやく意味を理解した私は、ぶわっと顔が熱くなるのがわかった。