高校受験のとき、レベルを下げたほうがいいって先生や親に何度もうるさく言われていた。

 それほど私は無謀な挑戦をしていると思われていたらしい。


 けれど私は頑張って、頑張って。
 ついに大好きな幼なじみと同じ高校に合格することができた。


「志羽、朝だよ。そろそろ起きようか」
「……ん」


 待ちに待った高校生活1日目。
 前日の夜はワクワクやドキドキといったたくさんの感情が入り混ざり、なかなか寝付けなかった。

 けれどアラームはセットしているし、起きれるだろうと思っていた。