キス・ミー・クイック

「バーテンダーの仕事は、お客様にうまい酒を出すことと、居心地のいい空間を作ること。余計なことはしちゃいけないよ」


最後に釘を刺されて、肩をすくめる。


「分かってます」


よい子のお返事をして、モップがけに集中する。







二人だけの世界で駆け引きを楽しむ二人。


本音なのか、虚言なのか。


冗談なのか、本気なのか。


この店の扉の向こうの世界は……彼らしか知らない。