仕方なく、頭を悩ませながら、資料作りに没頭した。
下腹部と腰に時折、鋭い痛みが走るけれど、気にしていたら終わらない。
「倉本さん、お疲れ様です!」
突如、投げ掛けらた甲高い声にビクッと、身体が跳ねた。
その甲高い声、痛むところに響くから。
振り返った先には、後輩の鈴木がニコニコしながら、立っていた。
お疲れ、と返してパソコン画面に向き直ると、
聞いて下さいよ!
右隣の利香のデスクの椅子に座って、興奮しているのか足をバタバタさせている。
「なに?」
「新規、取れたんです!」
「よかったね」
「それだけですか?倉本さん、冷たいな」
頬を膨らませていても、余程嬉しいんだろう、顔はニコニコしている。
もう、せっかく集中してたのに…集中力が切れたじゃない。
頭の中で呟きながら、ごめん、と。
「今、資料作りしてるから。終わってから聴くよ」
あくまで優しく伝えると、はい、と満面の笑みでスキップでもしそうな感じで自分のデスクに戻って行った。
だけど、切れた集中力は戻るはずもなく。
「休憩してくる」
「はぁ~い」
呑気な声で見送られた。
誰のせいだ、とその声に少しのイライラを感じた。
下腹部と腰に時折、鋭い痛みが走るけれど、気にしていたら終わらない。
「倉本さん、お疲れ様です!」
突如、投げ掛けらた甲高い声にビクッと、身体が跳ねた。
その甲高い声、痛むところに響くから。
振り返った先には、後輩の鈴木がニコニコしながら、立っていた。
お疲れ、と返してパソコン画面に向き直ると、
聞いて下さいよ!
右隣の利香のデスクの椅子に座って、興奮しているのか足をバタバタさせている。
「なに?」
「新規、取れたんです!」
「よかったね」
「それだけですか?倉本さん、冷たいな」
頬を膨らませていても、余程嬉しいんだろう、顔はニコニコしている。
もう、せっかく集中してたのに…集中力が切れたじゃない。
頭の中で呟きながら、ごめん、と。
「今、資料作りしてるから。終わってから聴くよ」
あくまで優しく伝えると、はい、と満面の笑みでスキップでもしそうな感じで自分のデスクに戻って行った。
だけど、切れた集中力は戻るはずもなく。
「休憩してくる」
「はぁ~い」
呑気な声で見送られた。
誰のせいだ、とその声に少しのイライラを感じた。



