これを愛というのなら

蓮が、お店の仕込みに行かない平日の定休日はーーー。


掃除をしてから。

買い物に行ったり、映画を観に行ったり、家でまったりしたり。

二人だけの時間を過ごす。


平和で温かい日常。

色々あったことに思いを馳せていると、


「どうした?」


テラスのベンチに並んで座って、肩に頭を預けると柔らかい低い声が落ちてくる。


「色々あったけど……幸せだなって思ってた」


「そうだな……幸せだ、俺も」


肩を抱いてくれた蓮は、髪にキスをして微笑んで。


それに……、と。

もう一度、髪にキスをして。


「梓を愛する気持ちに限りがない。あんな可愛い子供たちを産んでくれて、もっと愛おしくて堪らないよ」


その言葉が嬉しくて、涙が溢れ出す瞳に。


泣き虫は変わらねぇな、と。

指で拭ってくれる蓮の太腿に跨がって、抱き着いて。


愛してる。


耳元で囁くと、それな。


「反則だ……」


少し艶っぽい声で、俺も愛してるよ。


自然と重なった唇。

戯れるような甘いキスが止まらなくなって、蓮の手が服の中に入ってきて、背中を撫で上げる。


下着のホックに指が触れて、無理矢理に唇を離して。


「……ちょっと待ってっ……」


「待たない……」


「外だよ……一応」


「家ん中ならいいのか?」


「……まだ……朝だよ……」


蓮の太腿から降りて、ベンチに座ろうとした私の手を、立ち上がった蓮が握って。

力強く引っ張って、家の中へーーー。


ベッドに押し倒されて、朝から蓮の甘い刺激に………溺れて、裸のまま抱き締め合う。

こんな二人だけの休日も悪くない。


お昼前に、布団から出て。

お昼ご飯を食べに出掛けて、買い物をして帰って来ると。

元気に子供たちが帰って来る。


宿題をしている間に、夜ご飯の下ごしらえを一緒にして。

宿題が終わったら、子供たちとテラスで遊ぶ蓮は無邪気で微笑ましい。

蓮と出会って、恋に落ちて、結婚して、可愛い子供たちを授かって今がある。


この先もずっとーーーずっと。

穏やかで幸せな日々が続きますように。

蓮となら叶えられるよね。



そんな幸せな変わらない日の締めくくりの甘い夜の戯れに。

どちらからともなく重なった唇は、なかなか離れない。

はじめて蓮とキスした時から変わらない楽しむようなキス。

額をくっつけて、またキスをする。



どうしようもなく愛してる。

私もだよ。


~END~