車に乗るまで蓮は強く手を握ったまま、一言も発することはなく。
「梓……商店街を俺は守れるよな?」
漸く、発した言葉は弱々しい声の、蓮の本音だった。
不謹慎だけど……
色んな不安を押し殺して、持ち前の頭の回転の早さで、
自分に出来る、自分にしか出来ない事を引き受けて、
強くあろうとしていた蓮が、1つの確証を得て、
ふと気が揺るんだ時に、弱音を私に吐いてくれたことが嬉しかった。
「守れるよ。蓮は一人で闘うんじゃないでしょ?商店街の皆がいるよ!」
「そうだよな。忘れてくれ、今の俺の言葉。もう弱音は吐かないから……守り切れた時まで」
わかった、と頷くと、バックミラー越しに微笑んだ蓮は、私を抱き寄せてキスを交わす。
信号が青に変わってから、
もう一度、言っとく。
「俺を信じて、守られてろ!」
わかってる。
蓮は大切なものを人を、守るためなら揺るがないこと。
その揺るがない蓮に、たくさんたくさん守られてきたこと。
守られてばかりだって、私も守りたいって思う。
だけど、それは蓮みたいな守り方じゃない。
決して強くない蓮の心の拠り所になる守り方。
蓮の言葉から伝わるのはきっと、そういうこと。
私も揺るがないよ。
蓮と一緒に、蓮とは違う守り方で大切なものを人を、守るよ。
言葉にしなくても、わかってくれてるよね。
バックミラー越しに見つめると、優しく微笑んで頷いてくれたから。
大丈夫だよ。
全ての私の想いを、この言葉に込めると自然と笑顔が溢れる。
梓の大丈夫と笑顔があれば、俺は無敵だな。
「梓……商店街を俺は守れるよな?」
漸く、発した言葉は弱々しい声の、蓮の本音だった。
不謹慎だけど……
色んな不安を押し殺して、持ち前の頭の回転の早さで、
自分に出来る、自分にしか出来ない事を引き受けて、
強くあろうとしていた蓮が、1つの確証を得て、
ふと気が揺るんだ時に、弱音を私に吐いてくれたことが嬉しかった。
「守れるよ。蓮は一人で闘うんじゃないでしょ?商店街の皆がいるよ!」
「そうだよな。忘れてくれ、今の俺の言葉。もう弱音は吐かないから……守り切れた時まで」
わかった、と頷くと、バックミラー越しに微笑んだ蓮は、私を抱き寄せてキスを交わす。
信号が青に変わってから、
もう一度、言っとく。
「俺を信じて、守られてろ!」
わかってる。
蓮は大切なものを人を、守るためなら揺るがないこと。
その揺るがない蓮に、たくさんたくさん守られてきたこと。
守られてばかりだって、私も守りたいって思う。
だけど、それは蓮みたいな守り方じゃない。
決して強くない蓮の心の拠り所になる守り方。
蓮の言葉から伝わるのはきっと、そういうこと。
私も揺るがないよ。
蓮と一緒に、蓮とは違う守り方で大切なものを人を、守るよ。
言葉にしなくても、わかってくれてるよね。
バックミラー越しに見つめると、優しく微笑んで頷いてくれたから。
大丈夫だよ。
全ての私の想いを、この言葉に込めると自然と笑顔が溢れる。
梓の大丈夫と笑顔があれば、俺は無敵だな。