蓮を見上げると、
今、見るな。と、
顔を横に向けた蓮の瞳には、涙が溜まっていて。
横に向いたせいで、涙は頬を濡らしている。
「いや!こっち向いて!」
起き上がって、蓮の頬を両手で挟んで。
私の方をむけると。
涙が両目から、溢れだしていて。
蓮の身体に跨がって、
涙目で私を見ている蓮の瞳に、そっとキスをして、雫を掬う。
蓮がいつも、してくれてるように。
「言ったでしょ?蓮のどんな涙も受け止めるって」
流れ落ちた、雫を手で拭くと。
痛てぇよ、と。
「もっと優しく拭けよ」
鼻を啜りながら、言った蓮に。
ごめん、と頭を撫でると。
撫でた手を取られて、強く握って。
「ありがとう。俺も、梓に甘えるよ。涙はもう見せたくないけどな…」
そう言って、微笑んだ蓮は。
身体を起こすと、腰に腕を回して。
梓。
ん?と言ったと同時に、
唇を重ねてくれたけれど。
すぐに離された唇が、名残り惜しくて、
私から蓮の唇を求めにいく。
「そんなんじゃ…足りない…もっと…」
自分でも驚くくらいの、甘い声。
「梓にもっとって言われたかったから、わざと」
なに、それ!と。
蓮の背中を叩いて。
また…やられた…と、思っても。
もう、こんなに全てをかけて愛する人は、蓮だけだから。
私に、たくさんのはじめてをくれたのは蓮だから。
正直、彼のあとに何人かと付き合ったけれど。
彼ほど好きにはなれなかった。
どこかに彼の影が私を苦しめて。
だけど、蓮と居ると彼の影は私を、苦しめなくて。
忘れなくていい、忘れちゃいけないって言ってくれた。
蓮にも、忘れてほしくない。
過去とはいえ、蓮が苦しむくらい愛した人だから。
それからーーー。
何度も、何度もキスをして。
「また腫れるぞ」
「もう遅いよ」
「そうだな、昨日より腫れてるな」
また舌で唇を舐める蓮が、艶っぽい。
抱かれたい、と思う私の頭とは反対に、身体は寝たい、と訴えている。
だからね。
ねぇ…蓮?
なに?
今日は寝ちゃいそうだから…無理だけど。
今度、蓮の身体をもっと知りたい。
今さら?
うん、今さら。
俺の身体の何を知りたい?
どこが気持ちいい…とか。
探ってみる?
探っていいの?今まで探らせてくれなかった…
探りたかったんなら言えよ。
蓮が嫌がるかな、とか。
嫌がられたことあるんだろ?
彼との、あとの人に言われた…
俺は嫌じゃない。
じゃあ…探っていい?
いいよ。好きなだけ探って。
もうすでに、今。
ひとつ見つけたけれど。
「蓮って…背中、弱いんだね?」
それは、今スウェットの中に手を入れて触っていると。
ときどき、ビクッと蓮の身体が動いていたから。
ライブの日も、背中にキスをした時と同じ反応。
「気付くの遅せぇよ。背中を触られると…心地いい」
「それって…気持ちいいってこと?」
「そう…だな。心地いいより気持ちいいのかもな。場所にもよるけど」
「じゃあ、もっともっと色んな蓮の気持ちいいとこ、探りたい」
「はいはい。好きなだけ探ってくれていい」
そして、また重なる唇。
昨日みたいに散々、唇を弄んでくれて。
本当に……キスだけで気持ちいい。
こんなのは、これも。
はじめてかもしれない。
きっと、私は蓮に逢うために、産まれてきたんだって思ってしまう。
消えちゃった、あの子もいつか……蓮との子供として戻ってきてくれるかな?
お腹を擦りながら、思っている私のお腹に手を置いた蓮。
見上げると、優しい瞳で。
「いつか、流産した子が俺と梓の子として帰って来てくれたら…いいな」
えっ?同じことを思ってくれてたの?
それとも、私が思ってたことに気付いてくれたの?
どっちでも。
嬉しくて、嬉しくて。
涙腺がいつものように崩壊して……
また、泣き虫、と蓮が拭ってくれる。
「俺の役目だからな、梓の涙を拭くのは」
幸せだ、今の私は。
大声で叫びたいくらい。
この幸せが、いつまでも。
命が尽きる、その時まで続きますように。
今、見るな。と、
顔を横に向けた蓮の瞳には、涙が溜まっていて。
横に向いたせいで、涙は頬を濡らしている。
「いや!こっち向いて!」
起き上がって、蓮の頬を両手で挟んで。
私の方をむけると。
涙が両目から、溢れだしていて。
蓮の身体に跨がって、
涙目で私を見ている蓮の瞳に、そっとキスをして、雫を掬う。
蓮がいつも、してくれてるように。
「言ったでしょ?蓮のどんな涙も受け止めるって」
流れ落ちた、雫を手で拭くと。
痛てぇよ、と。
「もっと優しく拭けよ」
鼻を啜りながら、言った蓮に。
ごめん、と頭を撫でると。
撫でた手を取られて、強く握って。
「ありがとう。俺も、梓に甘えるよ。涙はもう見せたくないけどな…」
そう言って、微笑んだ蓮は。
身体を起こすと、腰に腕を回して。
梓。
ん?と言ったと同時に、
唇を重ねてくれたけれど。
すぐに離された唇が、名残り惜しくて、
私から蓮の唇を求めにいく。
「そんなんじゃ…足りない…もっと…」
自分でも驚くくらいの、甘い声。
「梓にもっとって言われたかったから、わざと」
なに、それ!と。
蓮の背中を叩いて。
また…やられた…と、思っても。
もう、こんなに全てをかけて愛する人は、蓮だけだから。
私に、たくさんのはじめてをくれたのは蓮だから。
正直、彼のあとに何人かと付き合ったけれど。
彼ほど好きにはなれなかった。
どこかに彼の影が私を苦しめて。
だけど、蓮と居ると彼の影は私を、苦しめなくて。
忘れなくていい、忘れちゃいけないって言ってくれた。
蓮にも、忘れてほしくない。
過去とはいえ、蓮が苦しむくらい愛した人だから。
それからーーー。
何度も、何度もキスをして。
「また腫れるぞ」
「もう遅いよ」
「そうだな、昨日より腫れてるな」
また舌で唇を舐める蓮が、艶っぽい。
抱かれたい、と思う私の頭とは反対に、身体は寝たい、と訴えている。
だからね。
ねぇ…蓮?
なに?
今日は寝ちゃいそうだから…無理だけど。
今度、蓮の身体をもっと知りたい。
今さら?
うん、今さら。
俺の身体の何を知りたい?
どこが気持ちいい…とか。
探ってみる?
探っていいの?今まで探らせてくれなかった…
探りたかったんなら言えよ。
蓮が嫌がるかな、とか。
嫌がられたことあるんだろ?
彼との、あとの人に言われた…
俺は嫌じゃない。
じゃあ…探っていい?
いいよ。好きなだけ探って。
もうすでに、今。
ひとつ見つけたけれど。
「蓮って…背中、弱いんだね?」
それは、今スウェットの中に手を入れて触っていると。
ときどき、ビクッと蓮の身体が動いていたから。
ライブの日も、背中にキスをした時と同じ反応。
「気付くの遅せぇよ。背中を触られると…心地いい」
「それって…気持ちいいってこと?」
「そう…だな。心地いいより気持ちいいのかもな。場所にもよるけど」
「じゃあ、もっともっと色んな蓮の気持ちいいとこ、探りたい」
「はいはい。好きなだけ探ってくれていい」
そして、また重なる唇。
昨日みたいに散々、唇を弄んでくれて。
本当に……キスだけで気持ちいい。
こんなのは、これも。
はじめてかもしれない。
きっと、私は蓮に逢うために、産まれてきたんだって思ってしまう。
消えちゃった、あの子もいつか……蓮との子供として戻ってきてくれるかな?
お腹を擦りながら、思っている私のお腹に手を置いた蓮。
見上げると、優しい瞳で。
「いつか、流産した子が俺と梓の子として帰って来てくれたら…いいな」
えっ?同じことを思ってくれてたの?
それとも、私が思ってたことに気付いてくれたの?
どっちでも。
嬉しくて、嬉しくて。
涙腺がいつものように崩壊して……
また、泣き虫、と蓮が拭ってくれる。
「俺の役目だからな、梓の涙を拭くのは」
幸せだ、今の私は。
大声で叫びたいくらい。
この幸せが、いつまでも。
命が尽きる、その時まで続きますように。



