俺が、専門学校に通ってた時に。
講師だった彼女を好きになって、
10歳も下の俺を好きになってくれるはずないとわかっていながら、
彼女を落とそうと、顔を合わせる度に誘い続けて。
貴方には負けたわ、と彼女と付き合うようになって。
梓と同じだな。
すごくすごく好きだった。
俺に、こういう時はこうするのよ、と女性の扱い方やエスコートの仕方を、教えてくれたのも彼女だった。
いつか、彼女に釣り合うような男になって。
彼女と一生、一緒に居たいと思ってた。
だけど、それは叶わなかった。
彼女は、結婚していた。
知らなかったんだ、指輪もしてないし。
聞かされてもなかったし。
彼女は、旦那さんに知られる前に俺と別れるって言い出して。
俺はそれを拒んだんだが、彼女は頑なだった。
俺の将来に傷をつけたくない、ってな。
別れてから、急に寂しくなった。
何も手につかなくなった。
ただ、彼女を忘れるために。
手当たり次第に、たくさんの女と寝た。
忘れるわけないのにな。
そんな俺に、留学して基本から料理を学び直してこいって。
お父さんの店を継ぐんだろって、幼なじみに叱られた。
彼女も、そんな俺の夢を応援してくれてたから。
フランスに留学した。
そのあとは、梓の知ってる通りだ。
瑠美と別れてからは、1年くらいバイトしてイタリアに留学したけどな。
これが、俺のまだ話してなかった過去。
俺は、梓が思ってるほど強くない。
だから、梓が居なくなったら…
また、あんな情けなくて。
惨めな自分を見るんじゃないかって。
怖かった。
講師だった彼女を好きになって、
10歳も下の俺を好きになってくれるはずないとわかっていながら、
彼女を落とそうと、顔を合わせる度に誘い続けて。
貴方には負けたわ、と彼女と付き合うようになって。
梓と同じだな。
すごくすごく好きだった。
俺に、こういう時はこうするのよ、と女性の扱い方やエスコートの仕方を、教えてくれたのも彼女だった。
いつか、彼女に釣り合うような男になって。
彼女と一生、一緒に居たいと思ってた。
だけど、それは叶わなかった。
彼女は、結婚していた。
知らなかったんだ、指輪もしてないし。
聞かされてもなかったし。
彼女は、旦那さんに知られる前に俺と別れるって言い出して。
俺はそれを拒んだんだが、彼女は頑なだった。
俺の将来に傷をつけたくない、ってな。
別れてから、急に寂しくなった。
何も手につかなくなった。
ただ、彼女を忘れるために。
手当たり次第に、たくさんの女と寝た。
忘れるわけないのにな。
そんな俺に、留学して基本から料理を学び直してこいって。
お父さんの店を継ぐんだろって、幼なじみに叱られた。
彼女も、そんな俺の夢を応援してくれてたから。
フランスに留学した。
そのあとは、梓の知ってる通りだ。
瑠美と別れてからは、1年くらいバイトしてイタリアに留学したけどな。
これが、俺のまだ話してなかった過去。
俺は、梓が思ってるほど強くない。
だから、梓が居なくなったら…
また、あんな情けなくて。
惨めな自分を見るんじゃないかって。
怖かった。



