死にたい。

今はただそれだけだった。

「何で私なの?」

「私はずっと見ていました、貴方には才能があります」

「私には興味無い、もう帰らせて」

「いいえ出来ません、貴方には必ずゲームに参加してもらいます」

面倒だ。早く帰りたい。脱出は出来そうに無い。こいつの言う事を聞くしか無いのか

「騒がないのですか、やはり私の見込んだ通りですね、飲み込みが早い、流石です」

「騒げば出してくれるの?」

「いいえ、出れません」

「で、どうすれば帰れるの?」

「はい、本題に入りましょうか、まずはゲームの説明をしましょう。ルール1 自ら命を絶つことは出来ない
ルール2 、1時間に1回投票によって殺す相手を決める。投票は無記名。
誰も殺さない選択も出来る。
ルール3.投票が割れることによりこのゲームは終わりになる。
ルール4.ひとり生き残った優勝者は神になれる。
となります。何か質問はありますか?」

「殺す?殺すって何?票が割れるたら勝者はいないって事?」

「殺すは文字通りの意味でその人を殺します。票が割れたらそこで勝者が居なくなります、そうなったらゲーム終了です、残念ながら今回は諦めます。ですが師走ルカさん貴方なら勝ち残れると思います」

何これデスゲーム、訳がわからない、早く帰りたい。勝ち残る必要は無い。私は家で死なないといけないのだから、モニターを睨み付ける。