あいつには内緒なと秘密の暴露を教えてくれた。

「ちぃちゃんは楓との出会いって覚えてる?
 職場に来る営業さんってだけだとあまり印象残ってないかも知れないけど、楓は覚えてる。

 2年前になかなか営業がうまく回らない時に"お疲れ様です。私はあなたの説明好きですよ。自社だけでなく他社のお薬の事も勉強されてて、とても勉強になりました。"って声かけてもらってその時に貰った缶コーヒーを綺麗に洗って部屋に飾ってるなんてね。
 人が恋に落ちる瞬間なんて決まってないからね。
 思いもよらず、ふとした瞬間だったりね。
 俺はこんなに一途な男、見たことないよ。
 聞いたところ、かなり強引だったみたいだけど楓がちぃちゃんを思う気持ちは確かなものだよ。
 あいつを信じてあげて。
 何かあったら俺と加奈であいつを吊し上げるからーーーーーー。」





もう一度、泣きそうになったーーーーーーー。





早く戻ってこないかなと周りを見渡すと真っ赤な顔した楓君がいた。






思わず彼に駆け寄りダイブしたーーーーーー。












「楓君が好き。」