涼さんこと、このお洒落なレストランのオーナーさんの衝撃発言でフリーズした頭を動かす。
「初めまして、月島 千紗と申します。
とても素敵なレストランでお食事も美味しくて。。
何より運ばれて来たときにお皿を見るのをわくわくする位に盛り付けが美しいですね!」
「ちぃちゃん、そんなに誉めなくていいから。
それと、涼!
気安くちぃちゃんなんて呼ぶなよ!」
社交辞令にも取れるであろう会話に冷たい反応の楓君。
それからは二人のじゃれあいを見ながら美味しい食事を頂くーーー。
なんて贅沢なんだーーー。
ちょっとお手洗いにと楓君が席に立ったので色々聞いてみよう!
「あ、あの…涼さんにいくつか質問してもいいですか?」
「もちろん!
何でも答えるよ!
楓が答えづらい質問も俺ならちゃんと答えてあげるよ!」
では、まずは
「不躾な質問を許して下さい。
涼さんが話していたカナさん?ってどなたですか?」
「あははは!!
ちぃちゃんの良く知ってる加奈だよ!
俺たち付き合ってるんだ。
なんだ、聞いてなかったのか。」
「加奈からは彼氏がいることは聞いてます。
ただ、お相手が誰かまでは知らなかったので……」
「そうだったんだ!
じゃ、びっくりしたでしょ!
俺と加奈、楓は三人で良く飲んでて君との事も相談受けてたんだよ。
加奈も楓の好きな人がちぃちゃんって気付いた時は驚いてたけど、その日以外はノリノリで応援してた。
だから、二人がくっついたって報告を受けた時は泣いて喜んでたんだよ。」
泣きそうになったーーーーーーーーーーーー。
加奈に会ってお礼を言いたいとーーーーーー。
私は色んな人から愛されていたーーーーーー。