外は蒸し暑いこの季節も部屋の中は涼しい為、お鍋も悪くないな~と呑気に食べている私。

自分が思っていたより神経図太かったんだあ、、、
なんて心の中で突っ込みを入れる。    


「ちぃちゃんの病院って年間何回飲み会があるんだっけ?」

その呼び方は変更不可能なのかな……?

「えっと、確か、3回か4回だったと思います。
 その年の先生方のスケジュールにもよるのではっきりした数字がでなくてすみません。」

「うん。分かった。
 あのさ、
 さっきから気になるんだけど、敬語直して。」


えっ!?
なに!? 
聞き間違え……た?

「へぇ?」
「へじゃないでしょ。
 昨日、名前は楓君って呼ぶのと、年齢だって二つしか変わらないからため口にしてって話し合った。
 忘れたなんて、言わせないよ?
 ちぃちゃんからの同意は貰ってある。」

聞き間違えではないらしい。。。 
途端にスマホをいじり始めた中川さんーーーー


「……あの、その事でご相談というか……実は、、『俺はちぃちゃんの事、二年前に初めて会った時から好き。
 ちぃちゃんは?素直な気持ちを教えて欲しい。』
 『……でも』
 『今は俺とちぃちゃんしかいない。
 誰もいないんだよ。部外者は立ち入り禁止だからスマホ貸して。
 もう一度言う。俺は月島 千紗さんが好きです。千紗さんが同じ気持ちなら付き合って下さい。』
少し間があくーーーーーーーーーーーー
 『……わっ、私も中川さんがす、き。。。』
 『やったーーーーー!!
 今から俺たちは恋人同士!
 ちぃちゃん、遠慮するのだめだからね!
 俺の事は彼氏なんだから楓って読んで!
 ほら、早く~』
 『……か、楓、、、くん?』
 『うん。いいね!
 あとさ、ため口も禁止ね!
 確かに俺の方が年上だけど、二つしか変わらないし何よりため口で話したい!
 いい?分かった?』
 『は、う、うん。わかった。。。』
 『今のはギリギリセーフで許してあげる。
  もし、約束破ったらキスするからね。』
「……」
唖然と呆然を行ったり来たりしていると、弾かれた笑顔の中川さんにまたもや言われた。


「ね!同意は貰ってあるし、話し合いも出来てる。」






策士だーーーーーーーーーーーー!