【実験1結果】


俺が仁乃の弁当を差し置いて別の女の弁当を食べたぐらいで(しかも自分で食えって言っといて)泣きだすほど、仁乃は俺のことが好きだと実証。

しかし当の仁乃は、涙の理由にさえ辿りつけていない模様。

まーこんなぬるい実験ごときで、18年間俺との関係を幼なじみに落としこんできたアホ仁乃がこの結果に気づくはずもないことは重々承知。

それどころか自分がなにに傷つくのかさえまだ分かっていないレベルで悶々としている仁乃をかわいいと思うくらいの余裕は、今まだ俺にもある。



ので、段階を踏んで、実験続行。