無気力系幼なじみと甘くて危険な恋愛実験



「イケメンにヤンキー座りですごまれんの超コワなんだけど」


少し怯んだような顔をする万里加さんをそのまま無視して品出しを続けると、しばらく黙っていた万里加さんが性懲りもなく口を開いた。


「ねえどこが好きかくらい言ってみてよ。顔普通で貧乳なんでしょ?」


喋らなきゃ生きてけないのかこの女は。


「顔普通とか貧乳とか言うな」

「さっき自分が言ったんじゃん!」

「俺はいいの」

「なにそれ意味不明」

「もう仁乃の話やめません」


うなだれて、今日一番長いため息をついた。


「…なんか滅入ってんの?」


誰のせいだと思ってんだとまた睨んでやろうかと思ったけど、やめて俺はうなだれたままでいる。


こういうのを責任転嫁という。

仁乃を泣かせたくないという大義名分を振りかざしてなにもできずにいる、俺が悪い。


自分にため息をついた。