「そうだっけ?」 「7巻になってもキスもしない…」 「そんなに展開遅かったっけ?」 「遅いよ」 『…俺たちじゃあるまいし』 壱がなにか呟いたけど、聞こえなくて。 「7巻ってどんなとこだっけ…」 それが気になって。 ………なんてことだ。 私が、ベッドにあがったんだ。 いやいやいやでも、それは普通だし。 幼なじみだし、それは普通だし。 てか、私のベッドだし! 漫画見たかっただけだし…。 言い訳は置いといて、回想に戻ろう。