スマホにはメッセージが理沙子から一言、 <気を確かにな> 理沙子から少し話を聞いたのか、新田ちゃんから一言、 <早まっちゃだめだよ> 私はうっすら笑って、二言だけ返信。 <了解。ありがとう> 時間はすでに午前9時過ぎ。 1限はとっくにはじまっている。 ベッドから起き上がると、夜はあんなに暗かった窓の向こうから、寝坊した朝の妙に柔らかな光が私を照らす。 よかった、晴れだ。 根拠もなくそう思って、私は部屋を出た。