無気力系幼なじみと甘くて危険な恋愛実験






「シャワー浴びてくる」



いつものごとく繋いだ手を壱に引かれるまま同じマンションに帰りつくと、壱は当然のように私を自分の部屋に放りこんで、それだけ言って去っていった。


いつものことだけどこの時間、壱のママとパパは仕事でいない。


久しぶりに入った壱の部屋は、昔から適度に片付いていて適度に乱れてもいる。


いつもはフローリングの上にぐだっと座って、近くにある雑誌なんかをパラ読みするんだけど、もはやそれさえ気が引けて、迷った挙句勉強机の椅子に座った。



ほら、こうして、少し前まで簡単にできたことが今もうできなくなってる。



小学校入学の時に両親に連れられて一緒に買いにいった勉強机は、中2の時にもうサイズが合わなくなったとかで壱だけシンプルなスチールデスクに買い替えた。


壱だけずるいってごねたけど、私はサイズも問題ないから買い替えてもらえなくてむかついて、しばらく壱と口を聞かなかったこともある。