無気力系幼なじみと甘くて危険な恋愛実験



体育を終えて制服に着替えて教室に戻ると予鈴も鳴ったから席についたけど、なんとなく教室の雰囲気が変だ。


クラスメイトたちもざわざわしはじめた。



「…男子、なんで戻ってこないんだろ」



誰かがぼそりと言った。

そうだ、教室に戻ってきたのは女子だけで、男子がいない。


前の席の壱も戻ってきていない。


なんとなく、胸騒ぎがする。



その時教室のドアが勢いよく開いて、先生かな、と目をやったら、まだジャージを着ているクラスの男子が大きな声で言った。



「体育館で壱と光太郎がおもろいことしてるから見にこいよ!」



私は誰よりも早く立ち上がって、教室を飛びだす。


体育館まで駆け足で向かう。



――『はあ?男子バカ?もうすぐ5限はじまんだけど』

――『いやいやそれどころじゃねえって延長戦』

――『延長戦?』

――『壱と光太郎のフリースロー対決が終わんねーの。まじおもろいから見にこいよ』