それはさすがにねえとおもうよ
さすがにいちがかわいそうだわ
もっといちのことわかってやってよ?
壱のことは世界で一番、私が分かってる。
なんて豪語して生きてきたのに。
分かってないって、何度も壱に言われた。
分かってやってって、光太郎くんにまで言われた。
なにを分かってて、なにを分かってなくて、なにを分かりたくないのか、私は。
頭のなかのチャンネルを高速ザッピングしたら色々な記憶に切り替わり続けた末、砂嵐。
「壱に殺される前に行くわな俺…」
光太郎くんが去って、昼休みの喧騒のなか、1人呆然とする。
…なんか私、ズタボロじゃないか?


