「…っわ!!?……んだよ仁乃ちゃんか…!」
「やっぱ気づいてなかった?ごめん」
「だって今気配なかったぞ…!驚かすなよお…」
光太郎くんは顔をしかめて言う。
いつもは世紀のお調子者で騒がしいけど、2人になるとある程度は大人しく話してくれる。
脳みそバスケボールなんて言われてるけど、教室でのあれは、光太郎くんなりのある程度のキャラなんだと思う。
オンオフがしっかりしてる人、たぶん。
そうじゃなければ、壱はたぶん仲良くできない。
「なに…?!俺の顔になんかついてる?!」
「ちょっと聞きたいことが」
手招きして隣に座らせようとすると、光太郎くんはあからさまに嫌な顔をする。
「仁乃ちゃんと2人でいるとこなんか見られたら壱に殺される…」
「そうだよねごめんね」
「そうだよねって…仁乃ちゃんもなかなかぶっ飛んでるよな…」
光太郎くんは苦い顔はそのまま、しぶしぶ私の隣に腰を下ろしてくれた。


