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3限が終わってチャイムが鳴ったら、いつもどおり壱と中庭に向かう。
数日前にちょっと過激な路チューをしたにも関わらず、毎日一緒に登校して、中休みの教室でも昼休みの中庭でもなんとか何事もなかったように話したりできるのは、私と壱が幼なじみだからだ。
気づかれないように、隣を歩く壱の横顔をそっと見上げる。
欠伸をした時ににじんだ涙が、目元できらりと光っていた。
くそ、尊い。
私はふいと、壱から目を逸らした。
最近はじめて知ったこと。
私と並んで歩く時、壱がその速さを合わせてくれていること。
私にキスする時、壱は少し屈まなくちゃいけないこと。
幼なじみという特別。
それに縋っているのは、たぶんもう、私だけってこと。


