「ど…どうもお邪魔してしまってすみませんです」
「全然です全然です~」
細い両手をぱっと広げるJD万里加は、ちらり、山村くんを見てから、カウンターに上半身を乗りだして私に近寄り、口元に手を添えて囁く。
「う、わ、き…?」
違います!色々となにもかも違います!
そう反論しようとした時、山村くんが笑った。
「この人も相原絡み?」
「えっと…こちら、壱のバイト仲間の現役美人女子大学生の万里加さん」
「元、バイト仲間だよん」
「あ、…です。で、こちら、小中の同級生の山村くん」
「どーも、相原にボコられた過去がありまーす」
「…です」
「「「あはははは…」」」
ちょっと絶妙な雰囲気のなかJD万里加にドリンクをオーダーしてようやく席につくと、私は胸に手をあてて止まっていた呼吸を懸命に取り戻すように息をした。


