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山村くんと一緒に来たのは、壱とデートという名の実験をしたショッピングモールだ。
私たちはモールをぶらぶらと少しだけ徘徊してから、ふらっと1階の端にあるカフェに入った。
チェーンのカフェが醸す安心感と、混みすぎず空きすぎずの人口密度が好ましかったので、たぶん2人ともなんとなくそこを選んだんだと思う。
でも、すっかり忘れていた。
カフェのカウンターの向こう側にいる、ショートヘアの美人の店員さんを見るまでは。
「仁乃ちゃん?!ほんとに来てくれたの?」
JD万里加だ……。
黒いエプロンさえお洒落に見える、エプロンのロゴさえお洒落に見える、猫目の笑顔が眩しいお洒落美人JD万里加のバイト先だここは…。
「なに、知り合い?」
隣にいる山村くんが軽く耳打ちしてくるので、私は小さく頷いてからにっこり笑顔をつくる。


