無気力系幼なじみと甘くて危険な恋愛実験


ストレートにそう聞かれて、めぐりめぐる壱とのあれやこれやに頭をくらくらさせていると。


「あははははは!なんか滅入ってる」

「滅入ってるのかな」


真面目な顔で聞くと、山村くんは笑いすぎてこぼれたらしい涙を人差し指でぬぐって言った。


「どっかでお茶でもしばきます?」

「え…」

「ここの高校のやつと遊ぶ予定だったのに向こうがだめんなって暇んなったとこなんだよ今」


でも…。

知ったらきっと、壱が怒る。

あの感じは、たぶん怒る。


「もちろん手は出さない、相原にボコられたくないし」

「お…覚えてるの?小学校の頃の…」

「そりゃあんだけボコられたら覚えてるでしょ普通」

「そ、そだよね…」

「あのお詫びってことでお茶くらい付き合ってよ」



邪気のない山村くんにそう言われると、断れない。




あの夢の出来事、小5の時、壱が山村くんをボコボコにしたのには、私も少しは絡んでいるのだ。