無気力系幼なじみと甘くて危険な恋愛実験







「…は…敵です…我…浄化を求めし者……」



6限が終わった瞬間、前の席から振り返った壱が私になにか言おうとしたので、私は慌てて目を閉じてヨガを再開した。



「安達、さっきからぶつぶつ言うのやめろ。帰りのショート中だ」


なっちゃんの声が聞こえる気もするが、集中だ、集中…。


「…煩悩は…敵です…」

「おい相原、安達どうなってんだ」

「……ヨガ中だそうで」


呆れたような壱の声が聞こえる、気がする。誰のせいだと。


「なんでヨガ?」

「「精神統一のためだそうです」」


理沙子と新田ちゃんの揃った声が聞こえる、気がする。息が合いすぎだ。


「後でどうにかするんでショート続けてください」


壱の声。




どうにもなんない。



私はヨガの世界から出てこない、絶対に…。



「我…浄化を求めし者…煩悩は…敵です…」