「ヨガ?なんか最近奇妙な動きしてると思ったら…。ダイエットか?」
中休み、教室後方のロッカーにもたれた理沙子に聞かれて、私はゆったりと首を横に振る。合掌したまま。
「えーもしかして腸活~?仁乃ちゃんの美意識とか無駄よ~?」
同じくロッカーにもたれる新田ちゃんが首を傾げるのにも、同様の動きで否定。合掌したまま。
「「じゃーなんのために」」
2人の言葉を聞くと私は目を閉じ、すうと息を吸い、はあと吐く。
身体の骨、筋、筋肉を意識して、血流を感じる。ヨガは一度体得すれば、日常のどんな些細な場面にも取り入れることができる。
私は最後にはあーと大きく息を吐いて言った。
「精神統一…」
「「・・・・・・・・」」
「精神とうい「おーい相原ー?ちょっとお前んとこの子どうした」
「やばいよ光太郎見てよ、ちょっと仁乃ちゃんおかしくなってる」
「うわまじだ仁乃ちゃんなんかハリウッド女優みたいな精悍な顔つきしてる」
「…我…浄化を求めし者…煩悩は…敵です…」
「「「やべーよ相原早く来い」」」


