「壱…今なにした」
「キス」
「何回した」
「2回」
「なんで」
「なにされてるか分かってないっぽかったからいけるかなって…」
「いや、いけないでしょ」
「…あそ」
壱はそれだけ言うと、ぱっと私から離れて立ち上がる。
チャイムが鳴った。
チャイムが鳴った。
チャイムが鳴ったけれども。
安達仁乃、3年A組出席番号2番、18歳と1カ月少し、
たぶんちょっと遅めのファーストキス、次いですぐさまのセカンドキスは、昼休み、中庭、ベンチ、同意なし、味は、狂気的なミートボールのチョコがけ。
チャイムが鳴り終わった時、私のなかのなにかが弾けた。


